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- プライシング1
マーケティングの重要概念に「4P」(Product, Price, Promotion, Place)がありますが、なかでも価格(Price)はとりわけ特別な変数です。低コストで変更でき、利益に大きく影響するからです。
プライシングではとりわけ、表層ではなく、原理原則の理解が重要です。
例えばスーパーの寿司は、閉店時間が近づくにつれ価格が下がります。一方で、航空券はフライトが近づくと価格が上がるのが通常です。
両者はいずれも「一定期間後には無価値になる商品」ですが、正反対のプライシング戦略が用いられているわけです。
しかしこれら、表層が異なるプライシング戦略は、共通の原理原則に支えられています。
- プライシング2
価格設定において不可欠の概念である、弾力性と最大支払意思額について学びます。
弾力性は、価格が変化したときにどれほど需要が変化するかの比を表し、最大支払意思額は人々が商品に最大でいくらまで支払えるかを表します。
これらはいずれも需要関数から計算され、需要関数は実験や調査でデータを集めると推計できます。
ここではロジット分析による推計を紹介します。
- プライシング3
顧客に応じて異なる価格を設定するときは、顧客に「それは不公正(アンフェア)だ」と思われないよう注意する必要があります。反感を買うのは損だからです。
そこでアリストテレスのニコマコス倫理学に基づき、フェアネスとは何かについて考えていきます。
また、最大支払意思額を調査する方法として、顕示選好法、表明選好法、BDMメカニズム等を解説します。
最後に、商品の価格と性能を同時に決定するためのコンジョイント分析を紹介します。
- プライシング4
マーケティングの重要概念にSTPがあります。
SはSegmentation、消費者の区分化です。
TはTargeting、どの区分をターゲットにするかの選択です。
そしてPはPositioning、ターゲットに向けた価格を決定します。
この講義ではK-means法を用いてSegmentationを行い、コンジョイント分析などでTargetingとPositioningを行う方法を解説します。
最後に、プライシングの講義全体を総括します。