経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ(牧野百恵)

  • 経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ1(牧野百恵)

    第1回「女性の労働参加のU字カーブ」
    インドでは経済成長とともに女性の労働参加が下がり、ILO(国際労働機関)などは「謎」としてきました。ゴールディンが200年以上にわたるアメリカのデータで示した女性の労働参加のU字カーブを前提とすれば、インドの現象は「謎」でもなんでもなくなります。経済学の基本的な概念である労働市場の「所得効果」や「代替効果」も学びます。

  • 経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ2(牧野百恵)

    第2回「ジェンダー規範と女性の労働参加」
    「男性は外、女性は家」というジェンダー規範が南アジアや中東諸国の女性の労働参加を妨げています。規範を変えることは大変そうですが、意外とちょっとしたことで変化しうるのかもしれません。また先進国に限れば、ジェンダー規範が弱い国では、女性の社会進出は少子化につながっていません。ジェンダー規範に少子化問題の解決のヒントがあるかもしれません。

  • 経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ3(牧野百恵)

    第3回「思い込みがもたらす影響」
    「女性は数学が苦手だ」「女性は競争が苦手だ」「女性は交渉が好きでない」皆さん、そう思っていませんか?これらはすべて思い込みにすぎないかもしれません。これらの問いに迫った実証研究を紹介します。

  • 経済学とデータで解き明かす、ジェンダーギャップ4(牧野百恵)

    第4回「家庭における夫婦間の交渉」
    交渉(バーゲニング)力は、アウトサイドオプション(そのほかの選択肢)によって決まります。家族の経済学における家庭内交渉のアウトサイドオプションは、典型的には離婚したときに得られる利得です。家庭内交渉力の影響を実証した研究を紹介します。