エビデンス・ベースド・マネジメントによるイノベーション創出(牧兼充)

  • エビデンス・ベースド・マネジメントによるイノベーション創出1(牧兼充)

    第1回「科学的思考法とエビデンス・ベースド・マネジメンド」
    「A社でうまく行った方法だから、うちでもやってみよう。」そうした意思決定の多くは失敗に終わります。なぜなら、うまくいったケースには特殊な前提条件があるからです。前提条件が変われば、結果も変わります。そこで必要なのが、「何が原因となって、どんな結果が生じるのか」という因果関係を理解するスキル。これこそが「科学的思考法」です。ここでは、科学的思考法の基礎について解説し、さらになぜエビデンス・ベースド・マネジメントが大切なのかを議論します。

  • エビデンス・ベースド・マネジメントによるイノベーション創出2(牧兼充)

    第2回「スター・サイエンティストとイノベーション創出」
    スター・サイエンティストとは、卓越した研究業績を残す少数のサイエンティストを指し、研究のみならず、新産業を創出する担い手になっていることが、米国の実証研究で証明されています。私はこのような米国で起きている事象が、日本でも発生しているのか、ということを研究テーマにしてきました。この回では、このプロジェクトの研究成果と共に、日本におけるイノベーション政策にどのように広げてきたかをお話しします。

  • エビデンス・ベースド・マネジメントによるイノベーション創出3(牧兼充)

    第3回「フィールド実験が拓くエビデンス・ベースド・マネジメント」
    イノベーション創出において重要なツールとなるフィールド実験について学びます。フィールド実験を活用する企業の具体的事例を含めて解説します。更に、自分でフィールド実験をデザインするためには何が必要か、その手法について解説します。

  • エビデンス・ベースド・マネジメントによるイノベーション創出4(牧兼充)

    第4回「ヒューマン・センタード・イノベーション・マネジメント」
    なぜ企業における新しいイノベーション創出の試みは失敗に終わることが多いのか。その背景には、既存のイノベーションの手法は「人間中心」に検討されていない、という問題があります。人間は、意思決定にバイアスがかかり、リスク回避を行う傾向にあり、日常生活においてもエネルギーの変化があります。行動経済学の知見をもとに、個々人のメンバーがイノベーション創出のためのパフォーマンスを最大化するために何を考えないといけないか、といった点について議論します。