- 政治経済学への招待1(北村周平)
第1回「政治経済学とは何か」
私たちはなぜ投票するのだろうか。社会的責任としての行動という説明もあり得るが、政治経済学はこの問いに異なる視点を提示する。選挙などの政治制度は、人々の行動をどのように変え、そして結果としてどのような政策が選ばれるのか。本講義では、この分野の主要なテーマの一つである選挙制度に焦点を当て、政治経済学における基礎的な理論と実証研究を紹介する。 - 政治経済学への招待2(北村周平)
第2回「メディアと政治」
近年、SNSを含むメディアと政治・選挙との関係に注目が集まっている。誤情報を含む日々の情報は、個人の政治的な立場や信念と結びつき、さまざまなかたちで受け取られる。その結果、選挙結果や政策に影響を与えるだけでなく、政治的な意見の先鋭化を招くこともある。本講義では、政治経済学の中でも近年関心が高まる「誤情報」「誤認識」「政治的分極化」といったキーワードを手がかりに、これまでに明らかにされてきた知見を紹介する。