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- まともに仕事をするための歴史学入門1(松沢裕作)
第1回「誰でも過去を振り返る ―仕事と歴史のあいだ」
今日あなたがおこなう仕事は、過去の自分あるいは誰かがあらかじめ決めたルールや予定にもとづいておこなわれているはずです。人間はそのために記録を作成し、それを適切に保管しなければなりません。これができなければ、家事であれビジネスであれ、仕事はすぐに破綻します。第1回の講義では、過去の社会がどのように記録を管理していたのか、それが今日のわたしたちの仕事のあり方とどのようにつながっているのかを考えます。
- まともに仕事をするための歴史学入門2(松沢裕作)
第2回「過去を共有する手続き ―引用し、敷衍する」
仕事は一人ではできません。仕事を先にすすめるためには、過去の記録を、あるタスクにかかわるメンバーと共有し、ある程度一致した理解を持つことが必要になります。第2回の講義では、歴史家が、過去の人間が生み出した何らかの記録=史料を、論文のなかで引用し、その中身について紹介する(敷衍する)手続きについて、実例にもとづき詳細に解説します。過去の記録を、複数の人間が共有するためのヒントが得られるはずです。